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​■性暴力に関する裁判 (対   山口 敬之 氏)

【裁判概要】

2015年4月3日、伊藤詩織さんは就職先の紹介を山口敬之氏に求めて都内のすし店などで飲食した後、ホテルの部屋で、酒に酔って意識がない状態で山口氏から性加害行為を受けた。本訴訟は2017年9月28日、望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、山口氏に対し1100万円の損害賠償を求めたもの。2019年12月18日、伊藤さんは東京地裁で勝訴。山口氏は「誘ってきた」と反論したが、裁判所は伊藤さんが直後に知人や警察、病院に被害を伝えていたことなどを認定。2022年1月25日東京高裁判決で山口氏の主張を「信用できない」と退け、第二審も伊藤さんの本訴勝訴となった。他方で、山口氏の反訴について、伊藤さんが著書などで「私は薬(デートレイプドラッグ)を入れられたんだと思っています」と表現した点は真実と認められないとして、55万円の賠償が命じられた。
​▷ 意見陳述書全文
判決要旨

弁護団のコメント

​【これまでの経緯】

2015年4月3日    元TBS山口敬之氏と恵比寿で食事後、港区内のホテルで性的暴行を受ける

2015年4月       山口氏を準強姦容疑で警視庁に被害届を提出

2016年7月        東京地裁が嫌疑不十分で不起訴決定

2017年5月18日   「週刊新潮」で記事化

2017年5月29日  検査審査会に審査申し立て、司法記者クラブで会見

2017年9月22日  東京第六検察審査会は、不起訴を覆すだけの理由がないとして「不起訴相当」とした

2017年9月28日  「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として山口氏を相手に1100万円の損害賠償を

                                求める民事訴訟を起こす

2017年10月18日    「Black Box」出版

2017年10月24日   日本外国特派員協会で会見

2019年2月       山口氏が伊藤を相手に慰謝料1億3000万円と謝罪広告の掲載を求めて反訴

2019年7月8日    本人尋問(原告、被告出廷)

2019年10月7日   結審

2019年12月18日    東京地裁判決言い渡し、伊藤さんの勝訴

2020年1月          山口氏控訴

2021年9月21日   控訴審第1回口頭弁論 (結審、伊藤詩織さんの意見陳述)

2022年1月25日  東京高裁判決言い渡し、本訴伊藤さん勝訴、反訴の一部認容

2022年1月     両者が上告

2022年7月7日    最高裁決定、双方上告棄却

2022年8月31日     双方が損害賠償金を支払う

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